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男の子がたくましく育つことを願う 端午の節句

【意味・由来】

端午の節句はご節句の一つで、もともとは古代中国の菖蒲を用いた邪気祓いの行事だった。

日本へは平安時代に伝わり、田植えの行事と結びつき、さらに武士の時代には「勝負」や武道を重んじる「尚武」と勝負をかけ、男の子の節句として定着していった。

【行事・風習】

子どもの災いを代わりに受けてくれるという五月人形とともに菖蒲を飾り付け、菖蒲湯に入って身を祓い清める。

立身出世意を願う鯉のぼりも定番。

行事食では、子孫繁栄を意味する柏の葉を用いた柏餅や、邪気を払うとされる粽を食べる。



《端午の節句飾り》

邪気を払うとされる菖蒲をはじめ、男の子らしい飾りがそろいます。

土の飾りにも琢磨したく育つようにという思いが込められています。

 

■鯉のぼり

中国では滝を登り切った恋は竜になるとされ、出世の象徴と言われる。

江戸時代に鯉を幟にするのが流行し、定着したのだとか

 

■武者人形

力持ちの金太郎や武芸の達人である牛若丸、力持ちで知恵のある弁慶などをモデルにした武者人形も江戸時代から人気が高い

■鎧兜

鎧や兜は災いを防ぎ、男の子を守ってくれるとされる。

合わせて弓矢や吹き流し、軍扇、陣笠など武将が身につけた道具を飾ることも

 

■菖蒲

中国から伝わった勝負による邪気払いの風習を受け継いで、勝負を飾る。

男の子が勝負強くなるようにという願いも込められている



《行事食》

柏の葉は、新しい葉が出るまで古い葉を落とさず、葉を絶やさないことから、子孫繁栄の縁起物とされます。

端午の節句に家族で食するのもいいですね。

 

こどもの日に!簡単手作り柏餅

 

■材料(5個分)

上新粉…200g

砂糖…大さじ1

熱湯…200ml

粒あん…200g

柏の葉…5枚

お湯 (蒸す用)…適量

 

■準備

粒あんは5等分にして丸めておきます。 

蒸し器にお湯を沸騰させておきます。

蒸し器の上段にクッキングシートを敷いておきます。

■作り方

①ボウルに上新粉と砂糖を入れて菜箸で混ぜ合わせます。

②熱湯を注ぎ、菜箸で混ぜ、ポロポロになったら生地がまとまるまで手でよくこねます。

③蒸気の上がった蒸し器に3を一口大にちぎって並べ、蓋をして中火で5分〜10分蒸します。

④取り出してクッキングシートに並べ、熱いうちにこねます。

⑤まとまったら5等分にします。

⑥楕円形に伸ばし、粒あんを包み、柏の葉で巻いて完成です。

💡料理のコツ・ポイント

熱いうちにこねないと生地がまとまりにくくなり、食感が悪くなります。火傷に注意しながらこねてください。

粒あんは、お好みでこしあんや白あんに代えてもお作りいただけます。