歳時記4月 二十四節気 穀雨

穀雨

降り注ぐ雨は天からの贈り物 野にも畑にも活気が訪れる

春の雨は、作物にとって恵みの雨。穀物の成長に欠かせない雨がたっぷりと降り注ぐころのことを「穀雨」といい、種まきの好機としてきた。

雨は人々の生活にとってとても銃であったため、この時期の雨には様々な呼び名がつけられている。

例えば、菜の花が咲くころの雨を「菜種梅雨」、5~6月にフル梅雨に似た飴を「迎え梅雨」、花よ咲けと急かせるような雨を「催花雨」(さいかう)、春の長雨を「春霖」(しゅんりん)と呼ぶ。

 


【植物・生き物】

芝桜

地面を覆いつくすように密生し、咲き誇る様子は、まるで花のじゅうたんを敷き詰めたよう

 

ツツジ

日本では古くから園芸品種として、多くの品種が生み出され、白、ピンク、赤、斑入りなどがある

 

【風習・習わし】

雪の大谷

雪に覆われていた立山黒部アルペンルートが、4月下旬~5月下旬に開通。10mを超える雪の壁は圧巻

 



《季節のレシピ》

アサリの旨味をシンプルに

アサリの酒蒸し

 

■材料:作りやすい分量

アサリ…300g

酒…大さじ3

塩…少々

薄口醬油…小さじ1

大葉…3枚

三つ葉…1株

 

■作り方

①アサリは塩水(分量外)につけて砂抜きをし、流水でよく洗う。大葉は千切り、三つ葉はザク切りにする。

②フライパンにアサリ、酒、塩を入れ、ふたをして強火にかける。アサリの口が開いたら薄口賞を加え、軽く混ぜる。

③器に盛り、大葉と三つ葉を散らす。

 



七十二候

葭始生

「あし、はじめてしょうず」

水辺の葭(あし)が芽吹き始めるようすは、まるで牙のようであることから「葦牙」(あしかび」と呼ばれる

霜止出苗

「しもやみて、なえいずる」

温かさが増し、霜も降りなくなり、苗が青々と育つ頃。田植えの準備が始まって農家は活気に溢れ始める

牡丹華

「ぼたん、はなさく」

百花の王とされるボタンが咲くころになると、春もいよいよ本番